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【口コミあり】病後児保育とは?病児保育の違いと利用の流れ・注意点を解説

子育て中の働く親にとって、子どもの急な病気は大きな悩みとなります。病後児保育は、病気の回復期にある子どもを専門的にケアする施設で、働く親の強い味方となっています。

本記事では、病児保育と病後児保育の違いや病後児保育の詳細について、保育園を運営する立場から解説していきます。ぜひ利用する際の参考にしてください。

病児保育・病後児保育の違いとは

病児保育・病後児保育の違いとは

子どもの病気には段階があります。まずは病児保育と病後児保育の違いを見ていきましょう。

病児保育とは

病児保育は、発熱や感染症など「急性期」と呼ばれる段階にある子どもを対象とした保育サービスです。通常の保育園や幼稚園では受け入れが難しい状態の子どもに対して、医療的なケアと保育を同時に提供します。

例えば、38度以上の発熱がある場合や水疱瘡などの感染症の症状がある場合でも、医師の判断のもと利用することが可能です。

病後児保育とは

病後児保育は、病気の急性期を過ぎ、回復期にある子どもを対象としています。まだ集団保育には戻れない状態であるものの、急性期の症状が落ち着いた子どもたちを、専門的なケアのもとで保育するサービスです。

例えば、熱が37.5度程度まで下がってきた状態や感染症の症状が収まりつつある段階での利用が想定されています。

病後児保育の受け入れ基準について

病後児保育では、子どもの健康状態に関する明確な受け入れ基準が設けられています。基本的には回復期にある子どもが対象となりますが、いくつかの重要な条件があります。

発熱が37.5度以下に落ち着いていることや、水分・食事が取れる状態であることが一般的な基準となっています。ただし、下痢や嘔吐が続いている場合や、水痘などの感染力の強い症状がある場合は、他の子どもへの感染リスクを考慮して受け入れができないケースがあります。

全国病児保育協議会によると、病後児保育の受け入れには、必ず医師による診察と診断書の提出が必要と記載されています。診断書には、病名、現在の症状、投薬の有無、保育所での注意点などを記載してもらいましょう。

施設によっては、インフルエンザなどの感染症の場合、発症から通常5日間程度など一定期間経過していることを受け入れ条件としているところもあります。また、重症度や症状によって、利用を差し控えるよう促される場合もあります。

これらの基準は、病後児保育を利用する子どもの健康管理はもちろんのこと、施設で働くスタッフや他の利用児童の安全を確保するためにも重要な役割を果たしています。保護者の方々はこれらの基準をよく理解した上で、お子さんの状態に応じて適切な利用を検討しましょう。

なお、病後児保育の利用にあたっては、事前に利用登録が必要な施設がほとんどです。急な利用に備えて、お近くの施設の利用条件や手続きについて、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。

病後児保育を利用する人たちの声

病後児保育を実際に利用した保護者の皆さんからは、安心と感謝の声が数多く寄せられています。特に仕事と育児の両立に悩む方々にとって、病気の回復期にある子どもを専門家に見守ってもらえる環境があることは、大きな支えとなっています。

これらの声からもわかるように、病後児保育は子育て世帯の強い味方となっています。専門スタッフによる手厚いケアと、子どもの体調に配慮した保育環境は、保護者だけでなく、子どもたちにとっても安心できる場所となっていると言えるでしょう。

病児・病後児保育の種類

病児・病後児保育の種類

病児・病後児保育施設は、その運営形態によって大きく3つのタイプに分類されます。それぞれの特徴を理解することで、家庭のニーズに合った施設を選ぶことができるでしょう。

医療機関併設型

医療機関併設型は、病院やクリニックに併設された保育施設です。常勤の医師や看護師が近くにいることで、急な体調変化にも即座に対応できる体制が整っています。また、必要に応じて診察や投薬も可能なため、特に病状が不安定な子どもを持つ保護者から高い支持を得ています。

保育園併設型

既存の保育園に病児・病後児保育室を併設するタイプです。通常の保育環境から独立した専用スペースで、3~5名程度の少人数制できめ細かなケアを提供します。普段通っている保育園に併設されている場合は、子どもにとって環境の変化が少なく、安心して過ごせるというメリットがあります。

単独型

病児・病後児保育に特化した専門施設です。近年、働く保護者の増加に伴うニーズの高まりを受けて増加傾向にあります。専門性の高いスタッフが常駐し、病気の子どもの保育に特化したプログラムやケアを提供しています。

このように、病児・病後児保育施設はさまざまな形態で展開されており、各家庭の状況やニーズに合わせて選択することができます。どの形態を選ぶにせよ、事前に施設の特徴や利用条件をよく確認し、必要な時にスムーズに利用できるよう準備しておくことが大切です。

病後児保育を利用する流れ

病後児保育の利用には、いくつかの重要なステップがあります。事前に手順を理解しておきましょう。

医療機関の受診

病後児保育の利用を検討する際、まず最初に医療機関での受診が必要となります。この段階で、利用を希望する施設に電話で空き状況を確認しておくことをおすすめします。

医師の診察時に「医師連絡票」の発行を依頼しましょう。これにより、子どもの病状や投薬などの情報を正確に施設に伝えることができます。かかりつけ医がいる場合は、事前に病後児保育の利用について相談しておくと、急な場合でもスムーズに対応してもらえるでしょう。

施設の空き状況の予約

医師連絡票を受け取ったら、施設に連絡して具体的な利用日時を予約します。この際、施設によって受付時間や予約方法が異なるため、事前に確認しておくことが重要です。特に人気の施設では予約が取りにくい場合もあります。事前に複数の施設を見つけておき、利用時に問い合わせることがおすすめです。

病後児保育の利用

子どもを施設に連れて行く際は、必要書類や持ち物を忘れずに準備します。一般的に必要なものとして、着替え、おむつ、タオル、お昼寝用の布団、水筒などがあります。また、投薬が必要な場合は、医師から処方された薬と服薬指示書も必要です。施設での1日の過ごし方や緊急時の連絡方法なども確認しておきましょう。

病後児保育の利用前に知っておきたいこと

病後児保育の利用前に知っておきたいこと

病後児保育を利用する前にはあらかじめ理解しておきたいことがあります。詳しく見ていきましょう。

病後児保育の利用は事前登録が必要

多くの自治体では、病後児保育の利用に事前登録制度を採用しています。登録には保護者の就労証明書や住民票などの書類が必要で、手続きに時間がかかる場合があります。

子どもが生まれ、病後児保育施設の利用を想定するようならば、できるだけ早い段階で登録を済ませておくことをおすすめします。緊急時に慌てることなく、必要な時にすぐにサービスを利用できる体制を整えておくことが大切です。

病後児保育の利用前に医師連絡票をもらう必要がある

医師連絡票は、子どもの病状や必要な医療的ケアを施設に伝えるための重要な書類です。医師が子どもの状態を診察し、病後児保育の利用が可能かどうかを判断して記載します。この書類がないと施設を利用できないため、必ず受診時に発行を依頼しましょう。

また、連絡票の有効期限は自治体によって定められている場合もあります。事前に確認しておきましょう。

施設によって対象年齢や利用できる日時が異なる

病後児保育施設は、それぞれ独自の運営方針を持っています。生後6カ月から小学6年生までを受け入れる施設もあれば、未就学児のみを対象とする施設もあります。

また、開所時間も施設によって異なり、一般的には平日の7時から18時頃までが多いものの、延長保育に対応している施設もあります。ご自身の働き方や子どもの年齢に合わせて、適切な施設を選びましょう。

施設の預かり状況によっては利用できないことがある

病後児保育施設は、通常の保育所と比べて受け入れ可能な人数が限られています。一施設あたり5名程度が一般的で、特に感染症の流行期には予約が取りづらくなります。

また、施設内で異なる感染症の子どもを同時に受け入れることは避けられるため、空きがあっても利用できないケースがあります。突然の体調不良に備えて、以下のような対策を取っておくと、いざという時に慌てることなく対応できます。

  • 複数の病後児保育施設に事前登録しておく
  • 病後児対応可能なベビーシッターのサービスも把握しておく
  • 職場には病後児保育の利用について事前に相談しておく
  • 家族や親族にもサポート体制を相談しておく

病後で不安になっているお子さん・保護者の方が安心して施設を利用できるよう、日頃の備えが重要です。

綾瀬市周辺の病児保育なら「病児保育室ぽとふ」

綾瀬市周辺で病児保育をお探しの方には、「病児保育室ぽとふ」がおすすめです。神奈川中央病院の指定管理者が運営する医療連携型の小規模保育園として、満1歳から小学6年生までの子どもたちに質の高いケアを提供しています。

子育て支援の一環として病児保育にも対応しており、体調不良時も安心して預けられる環境が整っています。また、看護師が常駐して子どもの体調管理を徹底するとともに、子ども一人ひとりの発達に合わせた丁寧な保育を行っています。

定員は1日3名までとなっています。少人数制を活かした手厚いケアと医療機関との密接な連携体制が、働く保護者の方々から高い評価を得ています。

詳しくは下記からご確認ください。

病児保育園ぽとふ利用案内(pdf)

病気中や病後のお子さんを保育施設に預けることは、保護者の皆さんにとって不安が大きいかもしれません。しかし、ご家族やご自身のニーズに合った施設をあらかじめ見つけておくことで、その不安は解消され仕事にも専念しやすくなります。

ぜひご紹介した内容を参考に、お子さん目線で保育施設の利用をご検討ください。

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