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病児保育とは?利用条件や利用の流れをわかりやすく解説

「子どもが熱を出したけれど、仕事は休めない……」

共働き世帯が増加する現代において、子どもの急な体調不良は多くの親が抱える悩みの種と言えるでしょう。そんな時心強い味方となるのが「病児保育」です。しかし、「病児保育って実際どんなサービスなの?」「どんな時に利用できるの?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、病児保育の概要から利用条件、利用の流れ、そして実際の利用者の声まで、わかりやすく解説していきます。

病児保育とは

病児保育とは、病気中または病気回復期にあるお子さんを、親御さんに代わって預かり、保育を行うサービスです。保育園や病院に併設されている施設が多く、保護者の方の仕事や急用、または親御さんの体調不良など、さまざまな事情で子どもの看病が難しい場合に利用されます。

病児保育には3つのタイプがある

病児保育には、大きく分けて以下の3つのタイプが存在します。

  • 病児・病後児対応型

発熱などの症状があるお子さん(病児)や、症状は治まったもののまだ集団保育に通うことが難しいお子さん(病後児)を対象とした、一般的な病児保育の形態です。

  • 体調不良時対応型

保育園や幼稚園で、保育時間中にお子さんが体調不良になった場合に、緊急的に対応を行う保育です。保健室や職員室などで一時的に休ませるイメージです。

  • 訪問型

訪問型保育士や看護師が家庭に訪問し、マンツーマンで保育を行うサービスです。ベビーシッターに近い形態と言えます。

病児保育の利用条件

病児保育の利用条件は、施設によって異なります。ここでは、厚生労働省の調査結果をもとに、一般的な条件を見ていきましょう。

条件一般的な傾向
※実態は施設によって異なります
対象年齢生後5カ月から小学校3年生まで、施設によっては小学校6年生まで
対象疾患感染力の強い病気は受け入れ不可
利用時間7:00~18:00の場合が多い
利用料金日額制で1日あたり平均2,000円が相場
参考:厚生労働省「病児保育事業の運営状況に関する調査報告書

対象年齢

多くの場合、生後5カ月から小学校3年生までのお子さんを対象としています。施設によっては、小学校6年生まで受け入れ可能な場合もあります。

対象疾患

施設ごとに受け入れ可能な病気は大きく異なります。一般的な風邪による発熱は問題ないことが多いですが、感染力の強い病気(新型コロナウイルス感染症、麻疹、流行性角結膜炎など)は、受け入れ不可となる可能性が高くなります。

インフルエンザや胃腸炎などは、施設によって判断が分かれます。症状が落ち着いていれば受け入れ可能な場合もありますが、事前の確認が必要です。

利用時間

一般的な保育園と同じく、7:00~18:00の場合が多い傾向です。施設によっては、土曜日も開所しているところがあります。

利用料金

多くの施設は日額制となっており、1日あたり平均2,000円が相場です。給食代やおやつ代、寝具代などが別途かかる場合もあります。施設によっては、キャンセル料を設定しているケースもありますので、事前に確認しておきましょう。

病児保育の利用の流れ

病児保育の利用の流れ

一般的な病児保育の利用の流れは以下の通りです。

  • 事前登録
  • 診察
  • 予約
  • 入室

ただし、施設によって異なる場合がありますので、事前に確認するようにしましょう。

事前登録

利用に先立ち、保護者の方の氏名や住所、勤務先、お子さんの病歴や予防接種の履歴、アレルギーの有無などを書類で提出します。施設によっては見学も可能です。実際に病気になってからだと、手続きに時間がかかってしまうため、保育園が決まったタイミングで登録しておくことをおすすめします。

診察

かかりつけ医、または病児保育施設の医師による診察を受け、「病児保育連絡票」や「診療情報提供書」といった、施設指定の書類に病状を記入してもらいます。

書類は、多くの場合施設のホームページからダウンロードするか、直接施設でもらうことができます。記入に費用がかかる場合もありますので、事前に確認しておきましょう。

予約

電話やインターネットで予約を行います。多くの施設は原則として前日までの予約が必要ですが、空きがあれば当日受け入れ可能な場合もあります。時期によっては、キャンセル待ちとなることもありますので、早めの予約がおすすめです。

入室

予約が完了した後は、必要書類と保育に必要な持ち物を持参して施設へ向かいましょう。利用料金は、当日現金払いの施設が多くなっています。

病児保育はかわいそう?利用する時の心構えと利用者の声

「病気の子どもを預けるなんてかわいそう……」

そう感じる方もいるかもしれません。しかし、核家族化や共働き世帯の増加が進んでいる現代において、昔のように、祖父母や親戚に気軽に頼れる状況ではなくなってきています。仕事を休めない、他に預け先がないなど、さまざまな事情を抱えている方も多いでしょう。

病児保育は、そんな状況で子どもを安心して預けられる心強い味方です。医師や看護師など専門スタッフが常駐し、子どもの体調に合わせたケアを行ってくれます。子どもにとっても、安心できる環境で過ごせるという点ではメリットと言えるでしょう。

ここで、実際に病児保育を利用した方の声を見てみましょう。

  • 「初めての利用で不安でしたが、看護師さんが優しく対応してくれて安心しました。おもちゃや絵本もたくさんあり、子どもも楽しく過ごせたようです。」
  • 「仕事が休めず、どうしようかと思っていた時に、病児保育の存在を知りました。預けている間も、こまめに子どもの様子を教えてもらえたので、安心して仕事に集中できました。」

このように、病児保育は多くの親御さんにとって、心強いサポート役となっています。罪悪感を感じる必要はありません。安心して利用し、子どもの看病と仕事、両立を目指しましょう。

「病児保育室ぽとふ」のご案内

「病児保育室ぽとふ」のご案内

お子さんの急な体調不良で仕事を休めない。そんな時に頼りになるのが病児保育室です。

ぽとふ保育園は、綾瀬市で「病児保育室ぽとふ」を運営しています。この施設は、綾瀬市を中心に、神奈川県央5市1町1村(厚木市、大和市、海老名市、座間市、綾瀬市、愛川町、清川村)にお住まいの方々もご利用いただけます。

生後6カ月から小学校6年生までのお子様を対象としており、月曜日から金曜日(祝日を除く)の8:30から17:15までオープンしています。

利用料金は、1日利用が2,000円。生活保護世帯や市民税非課税世帯は料金が免除されますので、一度ご相談ください。

なお、ご利用にあたっては事前登録が必要になりますので、登録は直接来所(見学も可能です)または郵送で行ってください。

必要書類は利用登録申込書、勤務証明書、保険証のコピーです。

予約は利用希望日の前日までにお電話ください。予約状況は専用のウェブページで確認できますので、空き状況を確認してからご連絡いただくとスムーズです。 

■予約状況の確認https://potoph.jp/reserve/

利用当日は、まず医療機関を受診し、診療情報提供書を取得してください。その後、お着替えやタオル、おむつなど必要なものをご用意の上、お越しください。

食事やおやつは施設で用意いたしますが、アレルギーがある場合は事前にお知らせください。薬の投与が必要な場合は、医師の指示書をお持ちください。

万が一、お子さまの状態が急変した場合は、保護者の方へご連絡の上、医療機関を受診させていただきます。

病児保育室ぽとふは、お子様の体調不良時にも安心してお預けいただける環境を整えています。事前登録やご不明点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。皆さまのご利用を心よりお待ちしております。

所在地:神奈川県綾瀬市寺尾西3-11-1
お問い合わせ:電話番号 0467-71-1236

まとめ

今回は、病児保育の概要から利用条件、利用の流れ、そして利用者の声まで、具体的な内容を交えながら解説してきました。

病児保育は、共働き世帯やひとり親家庭にとって、なくてはならないサービスになりつつあります。いざという時に慌てないためにも、事前に登録しておくなど早めの準備を心がけましょう。

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