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小規模保育園の連携施設とは?経過措置や注意点も解説

最大19名の0~2歳が通う少人数制保育の「小規模保育園」。待機児童解消を目的に作られた小規模保育園ですが、3歳になると転園しなくてはならない「3歳の壁」が常に問題として取り上げられています。

小規模保育園には3歳以降の受け皿となる「連携施設」が用意されていることもあります。連携施設があれば3歳からの保活も楽になるのですが、現状連携施設はどの程度機能しているのでしょうか。

今回は小規模保育園への入園を考えている保護者の方や、連携施設についていまいち分からないことが多い方に向けて、小規模保育園の連携説について詳しく解説します。

この記事は以下の方におすすめです▼

  • 小規模保育園への入園を考えている保護者の方
  • 小規模保育園の制度がいまいち分からない方
  • 3歳からの保活で悩んでいる方

この記事では以下の情報が得られます▼

  • 小規模保育園の連携施設の概要
  • 連携施設の制度の利用方法
  • 小規模保育園の実際の雰囲気

小規模保育園の連携施設って何?

小規模保育園の連携施設って何?

小規模保育園とは、

  • 原則0~2歳の子どもが対象
  • 定員6~19名の少人数制
  • 6人以上20人未満の子どもを預かる

以上の特徴を持つ保育施設を指します。

従来の認可保育園と比べると開園のハードルが低く、なおかつ認可事業であるために利用しやすく、全国的にも増えている保育園の新しい形です。

3歳以降の受け入れを行う小規模保育園もありますが、現在ほとんどの小規模保育園は上記で説明したように「0~2歳の保育園」です。そのため、3歳以降は転園が必要となりますが3歳以降の子どもが通う場所、保活をしやすくするために「連携施設」を設ける場合もあります。

まずは小規模保育園の連携施設とは何か、詳しく見ていきましょう。

連携施設は3歳以降の受け皿

小規模保育園は2歳児クラスまでしか設けていないケースが多く、3歳では転園しなくてはなりません。これを「3歳の壁」と呼び、メリットの多い小規模保育園の中でも、保護者にとってかなりネックとなるデメリットが2度目の保活、3歳の壁です。

3歳の壁の問題点にはさまざまありますが、

  • 認可保育園に3歳から入園するのは空き枠が少ないため難しい
  • 保護者は仕事を続けながら保活・転園手続きをしなくてはならない
  • 受け入れ先が見つからないこともある

以上のように、保護者の生活に大きく関わるものです。

そこで、小規模保育園には開設する際に「卒園後の連携施設」を設定することが認可基準のひとつとして定められています。

連携施設の多くは、近隣の認可幼稚園や認可保育園、認定こども園などです。系列園の保育園や幼稚園が設定されていることもあります。

連携施設の確保は進んでいないのが現状

では、どこの小規模保育園にも連携施設があるのなら「3歳からの保活や転園も簡単なのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、2018年時点での内閣府の資料によると小規模保育園を含む「地域型保育事業」において、連携施設の3要素をすべて満たすのは全体の46%※です。

また、部分的に連携施設ならびに支援ができているのが36%、まったく設定できていないのが17%と「すべての小規模保育園で連携施設が用意されているわけではない」ことに注意が必要です。

※参考:家庭的保育事業等における連携施設に関する要件の見直し 内閣府

経過措置

本来であれば認可基準の一つである連携施設。そのため、すべての小規模保育園には連携施設が設定されているはずです。

この小規模保育園は、2015年に認可事業化し認可基準もその際に設定されました。比較的新しい保育園の形態であるため、すぐには3歳以降の受け入れを整備するのは不可能です。

そこで5年の経過措置(連携施設なしでも開園できる)が取られていました。2024年1月現在では、期限がきても確保できない園が多いため2024年度末まで経過措置が延長されています。

連携の内容は3つ

連携の内容は3つ

先ほど「連携施設の3要素」とご紹介しましたが、連携施設には実際に通うことになる保育園や幼稚園などの受け入れ保育施設以外にも、保育内容の支援や代替保育の提供といった要素が加えられています。0~2歳の保育というのは子どもの成長にとって大切な時期であり、3歳以降にこれまでの成長を何も引き継がないというのは、保育の質を大きく左右するからです。

また、少人数保育ではできることに限りがあります。保育園に通う子どもに平等な保育機会を与えるためにも、小規模保育園の在園中から連携施設の要素を活用することも多々あります。

連携施設制度を知るために大切な、この3つの要素をチェックしていきましょう。

保育内容の支援

保育内容の支援とは、小規模保育園では難しい集団保育を体験させるための行事参加、園庭解放などの機会を設けることを指します。

適切な保育を行うための相談や助言、自園調理ができないところでは他保育施設から給食搬入を行ったりなど、「小規模保育園ではできないことを、他の施設と連携することで機会を作る」ことも連携施設の要素に含まれます。

卒園後の進級先の確保

卒園後の進級先とは、まさに保護者の方が気になる「3歳で卒園したあとの進路」です。系列園や近隣の保育施設が設定されることが多く、「優先的利用枠」を設けている場合も見られます。

代替保育の提供

小規模保育園の職員が病気、休暇などで保育できない場合、代わりに保育を行う施設を設けるものです。小規模保育園では保育士の人数が限られているため、流行病の感染などにより職員側の事情で閉園までつながるケースが考えられます。

このときに、代わりに保育できるところをあらかじめ設定するのが代替保育の提供です。

連携施設がある園を選ぶメリット

現状整っていない園もありますが、連携施設はメリットを感じる場面も多いです。

今一度連携施設のメリットを考えてみましょう。

「3歳で転園」と慌てる必要がない

小規模保育園を選ぶときにネックとなるのが、まず「3歳で転園しなくてはならない」「保活をしなくてはならない」という部分ではないでしょうか。3歳の壁とも言われるこの保活では、悩んでいる保護者の方はとても多いです。

連携施設は必ずしも希望園ではありませんが、3歳になったら転園しなくちゃと慌てる必要がありません。連携施設を利用するとしても書類手続きは必要ですが、優先措置があるため余裕を持って準備できるのもメリットです。

これまでの保育内容を引き継げるため安心できる

連携施設は在園中からやり取りを行うことも多く、保育士同士の交流があるケースも見受けられます。「3歳から子どものことをまったく知らない保育士と一から関係性を築く」のではない分、親子にとっても安心できるメリットですよね。

結果として保育の質向上にも繋がるため、連携施設の利用はおすすめです。

連携施設に関する注意点

連携施設に関する注意点

連携施設は3歳から転園する小規模保育園を利用するには、保護者にとって安心できる要素です。しかし、連携施設があるからといって必ずしも受け入れ先があるとは言えず、また希望する園に入園できないこともあります。

とはいえ、現状では「3歳の壁」に突き当たって卒園後の進路がなくなったという声はほとんど聞かれません。小規模保育園を運営する弊社の視点から、連携施設について考えておきたいことを解説します。

連携施設は必ずしも入園できるとは限らない

連携施設側にも毎年の定員数があり、時期によっては受け入れ人数が足りずに入れないこともあります。

例えば連携施設の定員が2歳児15人、3歳児18人だった場合

  • 3歳児の定員18人のうち、15人は2歳児からの進級で埋まる
  • 残り3人が空き枠となる
  • 近隣の複数小規模保育園から転園希望があった際、空き枠が足りずに入れない

というケースも考えられます。

連携施設はいくつか指定されていることもありますが、入園できない場合は連携外の保育園や幼稚園を見つける必要があるでしょう。

希望の連携施設に入園できるとは限らない

連携施設は小規模保育園側で決めるため、家庭の中で狙っていた園に入園できないことも当然あります。事前に連携施設を確認し、3歳からここに通っても良いのかどうかまで長い目で見て小規模保育園を選ぶ必要があるでしょう。

2回目の保活が必要になる場合もある

そもそも連携施設がない園や、あっても入れない園は多いです。小規模保育園に通っていた実績で加点されることもありますが、多くの場合で「3歳からの保活」があると思っておきましょう。

3歳からの入園は、2歳からの進級で枠が埋まる保育園が多く転園は難しいかもしれません。「どうしても認可保育園じゃないとダメ!」と選択肢を絞るのではなく、認定こども園や幼稚園なども視野に入れて、選択肢を広く持つと成功しやすいです。

また、3歳からの転園を考えて小規模保育園在園中から「認可保育園への転園届」を出す方もいます。早めの行動と準備があれば保活も成功しやすいため、小規模保育園に決めたら保活の目途を立てておきましょう。

小規模保育園なら「ぽとふ保育園」

小規模保育園なら「ぽとふ保育園」

小規模保育園の連携施設についてご紹介しましたが、神奈川県伊勢原・海老名・本厚木・愛甲石田・大和・茅ヶ崎・辻堂・平塚・綾瀬・さがみ野・かしわ台にある「ぽとふ保育園」はまさに連携施設を持つ小規模保育園です。

実際の小規模保育園はどんな感じ?という疑問にお答えするために、ぽとふ保育園の特徴を3つご紹介します。

一人ひとりに寄り添った保育

少人数制保育である小規模保育園。ぽとふ保育園も少人数ならではの手厚い保育を活かしたカリキュラムを実施しています。

大人数だとどうしても先生と子ども一人ひとりが関わる時間が短くなってしまうもの。ぽとふでは、先生が子どもの意見を聞いて取り入れたり、子どものペースに合わせて保育を進めていきます。

苦手なことや不得意なことも、大人のしっかりしたサポートがあれば乗り越えやすいです。「できるようになった!」を先生とお友達みんなで喜び合えるのも、ぽとふの特徴です。

木のぬくもりを感じる施設

ぽとふ保育園の内装は、サイトを見ると分かるように「木のぬくもり」を基調としています。

曲線を使った優しい雰囲気の家具や、明るいオレンジのぽとふのイメージカラーはご家庭によく似た環境のため、子どももリラックスして通えます。

ぽとふ保育園は窓を大きく取ってある施設が多く、自然の光や季節を感じやすいのも特徴です。

安心安全な食事とおやつ

ぽとふ保育園は全園で栄養管理士指導の献立を統一して作成。ぽとふで過ごす食事とおやつで、1日に必要な栄養素の半分を摂取できるように工夫しています。

給食やおやつはすべて手作り。味付けも0~2歳の子に合わせた薄味のため、食事面でも安心できます。

ぽとふ保育園の連携施設

ぽとふ保育園の系列園それぞれの連携施設をご紹介します。

詳しい連携施設と連携内容については、各保育園にお問い合わせください。

保育園名連携施設
ぽとふ伊勢原伊勢原幼稚園
伊勢原愛児園
伊勢原みのり幼稚園
伊勢原八雲幼稚園
ぽとふ海老名海老名幼稚園
ぽとふ上今泉海老名幼稚園
ぽとふ厚木あゆのこ保育園
ぽとふ大和大和幼稚園
ぽとふ大和第2大和幼稚園
ぽとふ茅ヶ崎なし
ぽとふ綾瀬さくらチャイルドセンターかえでチャイルドセンター
ぽとふ寺尾中綾瀬いずみ保育園吉岡保育園
ぽとふ柏ヶ谷柏ケ谷保育園
ぽとふ藤沢わかたけ保育園
キディ湘南C-X
湘南まるめろ保育園
たかすな保育園
わかたけ第2保育園
辻堂ももはな保育園
保育園アワーキッズ辻堂
保育園あんふぁん
ヴィラまなびの森保育園辻堂
アスク辻堂保育園
ココファン・ナーサリー藤沢SST
辻堂あいまーる保育園
ぽとふ平塚サンキッズ湘南

小規模保育園の連携施設は早めの確認を!

少人数保育というと「預けてみようかな」と思う方も多い小規模保育園。ただし、3歳からの保活があるために勇気が出ないという方もいます。

連携施設は小規模保育園の認可基準であり、うまく利用すると保活がぐっと楽になるでしょう。小規模保育園在園中からも次の進路のためにできることはたくさんあるため、まずは希望園の連携施設について早めの確認をすることがおすすめです。

神奈川県の小規模保育園ぽとふ保育園は、連携施設を含め子どもも親も通いやすい保育園、親子に優しい保育を提供しています。見学の際に連携施設に関する相談や確認もできるため、伊勢原・海老名・本厚木・愛甲石田・大和・茅ヶ崎・辻堂・平塚・綾瀬・さがみ野・かしわ台にお住まいの方はぜひチェックしてみてくださいね。

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