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小規模保育園は3歳以降も利用できる?制度改正と転園先探しのポイント

小規模保育園とは、定員が6~19人で、原則0~2歳までの子どもを預かる少人数制の認可保育施設です。特に待機児童が多い年齢の子どもを預かるため、大切な子どもの進路の選択肢として注目を集めています。

しかし、小規模保育園では「入ったけれど3歳になったら転園しないといけない」という再び保活を行う「3歳の壁」が待ち受けています。一方、2023年4月からは制度改正によって5歳までの保育も可能になりました。

今回は小規模保育園を3歳以降も利用できる制度改正について、転園先探しのコツをご紹介します。3歳からの保活に備えている方、小規模保育園が気になるけれど「3歳の壁」が心配な方は参考にしてくださいね。

この記事は以下の方におすすめです▼

  • 小規模保育園への入園を検討している方
  • 小規模保育園卒園後の保活に不安を覚えている方
  • 小規模保育園の3~5歳児受け入れについて知りたい方

この記事では以下の情報が得られます▼

  • 小規模保育園の制度改正について
  • 小規模保育園卒園後の進路
  • 3歳から始める保活のコツ

小規模保育園は3歳以降も利用できるようになった

小規模保育園は3歳以降も利用できるようになった

小規模保育園とは、原則0~2歳児が対象です。3歳になると保育園や幼稚園、こども園など他の施設へと転園する必要があります。

中には保育園や幼稚園に優先的に入れる「連携施設」を指定する小規模保育園もありますが、実際にはほとんどの園では連携施設がありません。一方で、2023年4月の制度改正により、小規模保育園では3~5歳児の受け入れも始まりつつあります。まずは制度改正についてチェックしていきましょう。

小規模保育園とは

小規模保育園とは、

  • 原則0~2歳の子どもが対象
  • 6人以上20人未満の子どもを預かる

という特徴を持つ保育施設です。

もともと0~2歳は保育園を希望するのに入れない待機児童が多い年齢。この待機児童解消を目的に設置されたのが小規模保育園で、2015年より認可事業の対象になりました。認可保育園と比べるとコンパクトな運営が認められており、都市部や駅の近く、ビジネス街の中など利便性の高い場所でもよく見られます。

0~2歳という大切な時期に特化した保育園、少人数で手厚い保育をしてもらえるなど、メリットも大きいのが小規模保育園の特徴といえるでしょう。しかし、小規模保育園では3歳以降の保活を前提として入園しなければなりません。連携施設といって、小規模保育園卒園後に連携する保育園や幼稚園に優先的に入れる「受け皿」を設置する園もありますが、現状ではまだ少なく3歳からの保活を「3歳の壁」といって悩む保護者の声も多くなっています。

参考:厚生労働省 小規模保育事業について

制度改正の概要

待機児童解消を目的に設置された小規模保育園は、0~2歳児の待機児童を減らす一方で、3歳以降の転園先に困ることが増えました。これは「3歳の壁」ともいわれ、小規模保育園に入るにあたってネックとなることも多い傾向です。

実は、小規模保育園はこれまでも3歳児以降の預かりは可能でした。2023年4月に制度改正があり、3歳児以降を預かる条件が緩和され、3~5歳児を預かる小規模保育園も増えつつあります。

こども家庭庁「事業者向け FAQ(よくある質問)【第7版】(平成27年3月) 新旧対照表(下線部:変更箇所)」

こども家庭庁「事業者向け FAQ(よくある質問)【第7版】(平成27年3月) 新旧対照表(下線部:変更箇所)」

引用:こども家庭庁成育局保育政策課企画法令第一係|小規模保育事業における3歳以上児の受入れについて より

この制度改正の大きな変更点は、「3歳児以降の保育環境において、必ずしも認可保育園と同規模の保育を必要としない」ところです。結論として小規模保育園が3~5歳児を受け入れるハードルはかなり下がりましたが、現在では改正直後だけあって、対応していない小規模保育園がほとんどです。

今後、5歳までの預かりに対応する小規模保育園は増えると思われます。

「3歳まで」は誕生日?それとも年度末?

小規模保育園に在園している場合、3歳になったその月に転園しなくてはならないのでしょうか。それとも、3歳になった年の年度末なのでしょうか。いわゆる「3歳の壁」がいつから始まるかですが、基本的にこれは市区町村の判断に任せられています。一般的には、「年度末」と考えるところが多い傾向です。

まず3歳から始まる保活を考える上で、保育施設を利用するためには市区町村の「認定」を受ける必要があります。この認定は子どもの年齢や家庭状況によって変わります。

認定内容
1号認定子どもの年齢が3~5歳保育を必要とする事由に該当しない教育標準時間認定
2号認定子どもの年齢が3~5歳保育を必要とする事由に該当する保育認定
3号認定子どもの年齢が0~2歳保育を必要とする事由に該当する保育認定
認定の必要がない子どもの年齢が0~2歳であり、保育を必要とする事由に該当しない

小規模保育園を利用するためには3号認定が必要です。3号認定の内容を見るとわかるように、厳密には「満3歳まで」が範ちゅうといえるでしょう。

年度途中で誕生日を迎え3歳で退園となっても、学年でいえばまだ2歳児クラスです。幼稚園に転園することもできず、預け先がなくなってしまいます。そのため、年度末まで利用できる市区町村が多いのが現状です。

とはいえ、市区町村によってこの「3歳まで」の基準はさまざまです。必ず居住地区の考え方を確認しておきましょう。

参考:内閣府 よくわかる「子ども・子育て支援新制度」

制度改正による今後の課題

制度改正による今後の課題

小規模保育園を卒園後に訪れる保活。制度改正によって、3歳以降の子どもの進路が広がると考えられますが、現状では「3~5歳児を受け入れる小規模保育園は少ない」のが事実です。制度改正によって起こる今後の課題についてチェックしていきましょう。

既存の設備では手狭

なぜ3歳以降の受け入れがすぐに始まらないかというと、小規模保育園は0~2歳児を中心に預かる保育施設であるため、園庭やホールなどがないところがほとんどだからです。小さなうちは行動範囲も活動量も少ないために、小規模保育園の運営基準では園庭やホールなどの大掛かりな設備は必要ないとされています。

3歳児以上の受け入れを始めるには新たに園庭やホールを用意する必要があり、場合によっては保育園の場所を見直さなくてはならないため、既存の小規模保育園が3~5歳児に対応するのは難しいと考えられます。

発達段階の違いが大きい

0~2歳児の保育と、3~5歳児の保育は発達段階がまったく異なります。3歳以降にできることも増えていくため、保育カリキュラムも一新する必要があるでしょう。これまで2歳までの預かりだった小規模保育園では、新たに3~5歳児の保育が可能な保育士を募集しなくてはならない場合もあります。

また、お昼寝が必要な0~2歳児と運動量が多くお昼寝を必要としなくなる3~5歳児を同時に見るにはスペースを区切る必要があったり、3歳から手先の発達を促すために細かなおもちゃを使った工作を始めたいけれど、2歳までの保育では誤飲を防ぐために小さなおもちゃは導入できなかったりするなど、発達段階の違いによって保育園の運営に課題がたくさん生まれます。

この点をすべてクリアするためにはある程度の時間がかかり、現在では「難しい」というのが実情です。ただし、「3歳の壁」は親子にとって負担が大きく、3歳以降の保育はどの地域でも一定の需要があるため、徐々に広まると考えられます。

「3歳の壁」を乗り越える3つのポイント

「3歳の壁」を乗り越える3つのポイント

5歳までの預かりに対する条件が緩和されたとはいえ、3歳以降の保育が可能になるまでには、まだまだ時間が必要です。小規模保育園を利用するためには「3歳までに転園する」準備を少しずつ進めながら、「3歳の壁」を乗り越えるのがおすすめです。

また、「3歳の壁」といっても必ずしも激戦になるわけではありません。地域によっては第一希望の園に入れることもあれば、少し苦労したけれど次の保育園は決まったということも多いのです。

次に「3歳の壁」を乗り越えるポイントを見ていきましょう。

3歳以降の進路は3つ

3歳以降の進路には、「保育園」「幼稚園」「認定こども園」の3つがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

保育園小規模保育園と同じような保育が受けられる長期休暇中も預かってもらえるため、親の負担も少なめ3歳児から入るには空き枠があるか確認する必要がある
幼稚園3歳児から募集する園が多く、空き枠が比較的多い夏休みや冬休みなど、長期休暇がある保護者会やイベントが多く、場合によっては親の負担になることも預かり保育が可能となる「新2号認定」を利用すれば、園によっては保育園と同じくらいの保育時間も確保できる
認定こども園保育園と幼稚園の両方の特徴を併せ持つ1号認定か2号認定かで空き枠が異なる

ご紹介するのは一般的な特徴であり、各園によって特性は異なります。家庭に合った園を選ぶとよいでしょう。

選択肢は増やしておく

3歳以降の進路について解説しましたが、小規模保育園後の進路では「保育園しかありえない」と考える方も多い傾向にあります。

確かに保育園では小規模保育園と同じくらいの預かり時間が確保でき、長期休暇中も預かってもらえるため親の負担は少ないでしょう。しかし、「保育園だけ」と最初から決めてしまうと、定員オーバーで入れなかったり、希望する園の空き枠が少なかったりして、いざというとき困ってしまいます。

幼稚園や認定こども園では、預かり保育・延長保育を利用すれば対策も可能です。保育料が気になる方でも、条件を満たせば「新2号認定」により助成金を受け取ることもできます。第一希望に落ちてから新しく進路を考えると手遅れになることもあるため、先に定員数や募集要項、募集時期だけでも確認しておきましょう。

0~2歳で転園届を出すのもアリ

3歳児クラスの4月転園だけでなく、0~2歳の小規模保育園在園中に他保育施設に転園届を出す手段もあります。年度の途中で空き枠が出るのはそこまで多くないため、気長に待つつもりで「一応転園希望を出しておく」とよいでしょう。

小規模保育園は、3歳以降の転園を前提に利用しよう!

少人数でこだわりのカリキュラムを用意する小規模保育園。利便性の高い立地にあることも多く、通いやすいと保護者からの人気も高まっています。

3歳で転園する必要がある小規模保育園ですが、あらかじめ準備しておけばそう恐れることもありません。3歳以降の受け入れをしていない小規模保育園でも、少しずつ情報収集しながら進路を用意し、利用してみましょう。

神奈川県の伊勢原・海老名・本厚木・愛甲石田・大和・茅ヶ崎・辻堂・平塚・綾瀬・さがみ野・かしわ台にお住まいの方は、小規模保育園ぽとふについても、ぜひチェックしてみてくださいね。

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