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小規模保育園からの転園はどうする?保活を成功させるための対策4つ

小規模保育園とは、原則0~2歳までの子どもを預ける保育施設です。保活とは保育園や幼稚園を探す活動のことをいいますが、小規模保育園は一度入園が決まっても、3歳になる前に他の保育施設を探すための保活が再び待ち受けています。

「保育園に入れなければ幼稚園に入ればいい」と思われがちですが、共働きや介護の必要があるご家庭ではそう簡単に解決できる問題ではありません。今回は、小規模保育園からの転園、二度目の「保活」を控えている方向けに、保活を成功させるために意識したい4つのコツをご紹介します。

この記事は以下の方におすすめです▼

  • 小規模保育園の利用を検討している方
  • 小規模保育園の保活が気になる方
  • 3歳の壁の乗り越え方を知りたい方

この記事では以下の情報が得られます▼

  • 3歳の壁のために準備すべきこと
  • 小規模保育園の保活を成功させる対策
  • 小規模保育園卒園後の進路について

小規模保育園で直面する「3歳の壁」とは

小規模保育園で直面する「3歳の壁」とは

小規模保育園に子どもを通わせる保護者は、少なからず再び保活する必要があります。これは小規模保育園の仕組みが関係しており、この保活が3歳になると始まることから「3歳の壁」ともいわれています。

まずは小規模保育園とは何か、小規模保育園の保活である3歳の壁とは何かを見ていきましょう。

小規模保育園とは

小規模保育園とは、

  • 原則0~2歳の子どもが対象
  • 6人以上20人未満の子どもを預かる

という特徴を持つ保育施設です。

小規模保育園は2015年の「子ども・子育て支援新制度」以降、認可の対象になりました。現在増えつつある保育の形態であり、0~2歳児を保育園に通わせたい保護者にとって重要な選択肢のひとつとして認知されています。

小規模保育園ならではのメリットも注目されています。

  • 少人数保育のため家庭環境に近いアットホームな雰囲気がある
  • 保育士の配置数が従来の保育園よりも多く、目が届きやすい
  • 小規模なスペースでも運営できるため、駅の近くや都市部など便利な立地に設置されることが多い

待機児童が多い0~2歳児の預け先として、小規模保育園は今人気の形態です。

参考:厚生労働省 小規模保育事業について

3歳の壁とは

ご紹介したようにメリットも多い小規模保育園ですが、2歳児クラスまでしか用意されていません。3歳からは他の保育施設に転園する必要があり、「再び保活しなくてはならない」のが小規模保育園に通わせる際抱える大きな悩みです。これを「3歳の壁」と呼び、保護者は仕事を続けながら次の保育園や幼稚園を探し、書類を用意し手続きを進める必要があります。

小規模保育園の中には卒園後優先的に入れる連携保育園など、連携施設が用意されているところもあります。しかし、連携施設は必ずしも用意されているわけではなく、保活をして転園先を探すのが一般的。保育園の3歳児クラスに入るのが理想ですが、基本的に2歳児クラスからの進級が多いため、空き枠が少なく入園させるのに苦労します。

また、小規模保育園で慣れ親しんだ場を離れ新しい園に移るのも、子どもにとっては負担が大きくなります。親子で新しい環境に適応しなくてはならず、3歳からの保活には課題がまだ多く残されています。

小規模保育園で保活に苦労する人たちの声

https://twitter.com/hana_41_min/status/1688843895386542080?ref_src=twsrc%5Etfw
https://twitter.com/mimoi_moi/status/1688877798587506688?ref_src=twsrc%5Etfw
https://twitter.com/sasami_janbaby/status/1689595604673118208?ref_src=twsrc%5Etfw

SNSでも、小規模保育園に通う保護者の3歳の壁への声が多数見られます。このほかにも、

  • 2度目の保活だから多少慣れているけれど、それでも大変だった
  • 選択肢が意外と少ない!結局保育園に入れず幼稚園に入った
  • 上の子の3歳の保活が終わったらすぐ下の子の小規模保育園の保活があってつらい

という意見もありました。3歳からの保活は「入れる場所がないから仕事をやめなくてはならない」というわけではありません。しかしピンポイントで狙う園に入れる可能性は低く、視野を広くして考える必要があるでしょう。

また、仕事をしながら転園書類を用意するのは難しく、早めの準備を心掛けるとよさそうです。

小規模保育園を卒園した後の進路とメリット・デメリット

小規模保育園を卒園した後の進路とメリット・デメリット

小規模保育園卒園後の進路には、

  • 保育園
  • 幼稚園
  • 認定こども園

この3つが考えられます。それぞれ特徴も保育形態も異なるため、小規模保育園から転園したケースを考えてメリットとデメリットを見ていきましょう。

保育園

保育園とは、厚生労働省の管轄にある「児童福祉施設」を指します。保育園には、認可保育園と認可外保育園があり、0~5歳児までを預けられます。

保育園のメリットとは、

  • 預かり時間が長い(保育標準時間認定の場合、最長11時間)
  • 給食がある
  • 共働き家庭に対し、保護者活動の縮小などの配慮がある

という点です。特に小規模保育園からの転園だと、仕事を続ける親の生活スタイルも大きく変えることなく過ごせる点がメリットです。

一方でデメリットとは、

  • 幼稚園、認定こども園と比較して入園の倍率が高い傾向にある
  • 利用するためには就労、介護などの理由で保育が必要という「保育認定」を受ける必要がある
  • 教育施設ではないため、読み書きなど学習面のサポートは少ない

などが考えられるでしょう。

幼稚園

幼稚園は保育園とは管轄が異なり、文部科学省の「学校教育施設」です。学習教育などを取り入れているところも多く、園によって特色はさまざまです。

幼稚園のメリットとは、

  • 親の就労状況に関わらず利用できる、入園させやすい
  • 保育時間が短く、家庭でも子どもと向き合える
  • 読み書きの教育が充実していたり、英語や体操などの課外活動が設定されていたりするなど習い事の代わりとしても利用できる
  • 発表会、運動会やお泊り保育など多数の行事が楽しめる

デメリットとは、

  • 保育時間が短い(預かり保育が利用できるところもある)
  • 給食がない場合はお弁当が必要
  • 保護者の出番が多く、仕事の調整が必要なシーンもある

幼稚園は学習カリキュラムや行事が充実していますが、小規模保育園から仕事を続けながら利用したい保護者にとっては保護者会や行事などの調整で苦労するかもしれません。夏休みや冬休みなど、長期休暇中はどうするかなど事前に考えておくとよいでしょう。

認定こども園

認定こども園とは、内閣府の管轄にある施設です。幼稚園、保育園両方の特徴を持ち、2006年に認定こども園制度が開始されました。

メリットは、

  • 親の就労状況に関わらず利用できる
  • 幼稚園のように教育に力を入れているところ、保育園のように長時間保育が可能なところを併せ持っている
  • 保育園に比べると入りやすいことが多い

デメリットとは、

  • 行事やイベントが充実しているため、親の出番は多め
  • 通う子の家庭環境がさまざま

幼稚園としての側面もある認定こども園では、行事やイベントが多く保護者会の活動がさかんな園もあります。また、「幼稚園として通っているか」「保育園として通っているか」で子どもの保育時間に差が出るため、園によっては預かり保育の人数が少なく子どもが寂しい思いをするかもしれないというのが懸念点です。

保活を成功させるための4つの対策

保活を成功させるための4つの対策

小規模保育園からの保活は、事前準備を徹底すればそう恐れることでもありません。最後に保活成功に向けて4つのコツをご紹介します。

  • 連携施設のある小規模保育園を選ぶ
  • 小規模保育園の在園中に転園届を出す
  • 幼稚園や認定こども園も併願する
  • 働き方を見直す

ひとつずつチェックしていきましょう。

連携施設のある小規模保育園を選ぶ

小規模保育園では、連携施設が指定されていることもあります。

連携施設とは、集団保育を体験するための機会を提供するなどの保育内容の支援を受けたり、卒園後に優先入所したりできる連携施設(認定こども園・保育所・幼稚園)のことです。

小規模保育園の保活をなくすには、連携施設があるところを選ぶと安心です。ただし、小規模保育園は連携施設を必ずしも用意しなくてもよいため、多くの小規模保育園では連携施設を持ちません。代わりに小規模保育園に通っていた実績に対して加点するなど、優遇措置を設けるところもあります。

参考:堺市 地域型保育事業の連携施設について

小規模保育園の在園中に転園届を出す

大きな保育園への転園を希望する場合、3歳の4月入園を狙うと競争が激しくなります。保育園の3歳児クラスは2歳からの在園児が持ち上がりになることも多く、そもそも空き枠が少ないからです。

そこで、小規模保育園を利用中の0~2歳児のころに転園届を出しておき、年度の途中で空きが出るのを待つ方法もあります。確実に入れるわけではないので、気長に待つ必要があるでしょう。

幼稚園や認定こども園も併願する

最初から保育園のみに絞って探すと、落ちてしまったときに転園先が見つかりません。幼稚園や認定こども園は3歳児の募集枠が多いため、視野を広げて併願するとよいでしょう。

「幼稚園だと仕事を続けられない」という方もいますが、預かり保育や長期休暇中の保育などが充実している園もあります。早朝保育もあるため、利用の仕方次第では働き方を変えずに園を利用することもできます。

働き方を見直す

小規模保育園からの保活を考える上で、気がかりなのが仕事との調整です。さらに3~5歳児の間は長時間預かってもらえるものの、小学生に上がると再び生活を見直す必要が出てきます。

これを「小1の壁」と呼びますが、小1の壁も学童保育などを利用すれば問題ありません。長期的に考え、今の時点で働き方を見直すのも一つの手段といえるでしょう。

正社員から契約社員、時短社員にするだけでなく、最近では時短社員でも正社員として働ける企業やリモートワークで業務に対応できるところも増えつつあります。すぐには難しいかもしれませんが、キャリアプランを見直してみてもよいかもしれません。

計画的な保活で3歳の壁を乗り越えよう!

計画的な保活で3歳の壁を乗り越えよう!

小規模保育園からの保活は確かに大変です。3歳の壁と呼ばれる保活ですが、早めに情報収集し選択肢を広げるのが成功のコツ。実際に小規模保育園を利用した方の中には、「保活は大変だけど小さなうちから受けられる手厚いケアはありがたかった」という声もあります。保活の準備を万全にし、小規模保育園のメリットを感じられるよう利用するのがおすすめです。

ぽとふ保育園は、神奈川県の伊勢原・海老名・本厚木・愛甲石田・大和・茅ヶ崎・辻堂・平塚・綾瀬・さがみ野・かしわ台で運営している小規模保育園です。小規模保育園が気になり近くに住んでいる方は、一人ひとりに寄り添った保育を提供するぽとふ保育園に、ぜひ見学にきてくださいね。

ぽとふ保育園公式サイトはこちら

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