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小規模保育園とは?特徴や魅力、利用が向いている人を解説

現在さまざまな形態で運用されている保育園。公立保育園から私立保育園、こども園など多種多様な形態の中でも、0〜2歳の子どもたちを少人数の定員で預かり、運営する保育園を「小規模保育園」と呼びます。

小規模保育園には「少人数だからこそ目の行き届いた保育が受けられる」「クラスみんなのつながりが育める」などメリットがたくさんありますが、詳しい特徴や魅力、どのような親御さん向きなのかわからない人も多いのではないでしょうか。

今回は小規模保育園の特徴や種類、向いている人などを解説します。これから保育園の利用を考えているママやパパ、こだわりのある育児や体験を子どもにさせたいという人はぜひ参考にしてみてください。

この記事は以下の人におすすめです▼

  • 保育園の利用を考えている妊娠中のママ
  • 保育園選びに悩んでいる0~2歳の子を持つ人
  • 小規模保育園の特徴が知りたい人

この記事ではこのような情報が得られます▼

  • 小規模保育園の魅力や特徴
  • 小規模保育園の種類
  • 小規模保育園はどのような人に向いているか

小規模保育園とは?

小規模保育園とは?

小規模保育園とは、0~2歳児を対象とした保育園です。名称の通り定員が6~19人と少人数で運営される保育園を指し、2015年からは国の認可事業となったため「認可保育園」に位置づけられています。

保育園の運用形態は現在10種類以上あり、対象年齢や定員、職員数や設備などの基準はさまざまです。小規模保育園には魅力がたくさんありますが、同じように各保育園にも特徴があります。

まずは小規模保育園とはどのような保育施設なのか、全体の保育施設から見て小規模保育園はどのような位置づけなのかをチェックしていきましょう。

小規模保育園の特徴

小規模保育園の特徴として、従来の保育園との違いがある点をご紹介します。

  • 満2歳未満の乳児を保育する
  • 保育園定員は6~19人まで
  • 保育スペースは一般的な保育所よりも小さい

この特徴を一般的な保育園と比較して見てみましょう。

 小規模保育園認可保育園
対象年齢0~2歳0~6歳
定員数6~19名20名~
保育士の人数一般的な保育所の保育士配置基準+1人、もしくは乳児おおむね3人につき1人以上乳児おおむね3人につき1人以上
1日の過ごし方登園、遊び、昼食、お昼寝、遊び、降園登園、遊び、昼食、お昼寝、遊び、降園

小規模保育園は0〜2歳の乳児保育がメイン。3歳になると連携施設(認定こども園、幼稚園、認可保育所いずれかの施設)に引き継ぎます。連携施設は「保育内容の支援」「代替保育の提供」「卒援後の進級先の確保」など支援を行います。

また、定員数は小規模保育園の大きな特徴です。保育園だと保育士の人数に合わせて20名以上の園児が在籍していますが、小規模保育園は19人までと上限があります。そのため、小規模保育園は家庭環境に近い状態で、子ども一人ひとりの性格や発達、保護者の子育て方針に合わせた保育を行うことが可能です。

小規模保育園は少人数保育だけあって、従来の保育園と比較すると小さな規模で運営されます。アットホームな雰囲気で、子どもと先生、そして保護者同士の信頼関係が築けるのも特徴の一つです。

小規模保育園ができた背景

小規模保育園ができた背景には、待機児童問題があります。特に待機児童が問題視される都市部では、待機している児童の多くが0〜2歳の未就園児です。しかし都市部では保育士不足や保育園を設置する土地がないといった問題があり、規定通りの施設を用意することが難しく、大規模な保育園は簡単には用意できません。

そのような立地問題を解決するために、限られたスペースでも開園できる保育園として、小規模保育園が市町村による認可事業となりました。

一定の基準を満たせば、小規模保育園はマンションの一室などでも保育園として認められます。比較的短期間での開園が可能、利便性のよい土地で保育園を運用できるなどのメリットが多いのが、小規模保育園の特徴です。

小規模保育園にはA型・B型・C型がある

小規模保育園は定員や保育従事者の有資格者割合などで、A型・B型・C型に分かれます。

 

  A型 B型 C型
対象年齢 0~2歳児
定員 6~19名 6~10名
職員の配置 ・0歳児:3人につき1人
・1~2歳児:6人につき1人
・上記それぞれに1人加えた数の保育従事者
・0~2歳児:3人につき1人の保育従事者
・補助者を置く場合は0~2歳児5人につき保育従事者1人と補助者1人
職員の資格 全員保育士 ・2分の1以上が保育士
・保育士以外で必要な研修を修了した者
家庭的保育者及び補助者(一定の研修受講が必要)
面積 ・0~1歳児:3.30㎡/人
・2歳児:1.98㎡/人
0~2歳児:3.30㎡/人

参考:厚生労働省 関係事業等の概要について「地域型保育事業の認可基準について

A型は職員全員が保育士の施設ですが、B型は半数以上が保育士資格を所有しています。C型のみ保育士資格保有者の配置は必須ではなく、保育士と同等のスキル・経験があると市町村長に認められた者のみ保育可能です。未資格で認定を受けた場合は「家庭的保育者」と呼ばれます。

小規模保育園の3つの魅力

小規模保育園の3つの魅力

「少人数保育」「目の行き届きやすい環境」「利便性のよい立地の保育園」など、小規模保育園には魅力がたくさんあります。もともと待機児童解消のために制定された保育施設のため、通わせやすいのが特徴です。

ここでは小規模保育園の持つ魅力・メリットを3つにまとめました。

  1. 個々に合わせた保育が可能
  2. 先生との関係はもちろん、お友達や保護者同士でも交流しやすい
  3. 行事による負担が少なく、保護者も先生もゆとりを持ちやすい

一つずつチェックしていきましょう。

個々に合わせた保育が可能

大規模な保育園ではなかなか難しい「一人ひとりに合わせた保育」「家庭と保育園の連携」が小規模保育園では実行しやすいのがメリットです。特に0~2歳児は、成長の幅が大きく個人差も出やすい時期。子どもを預けるなら、しっかり向き合ってくれる保育が理想ですよね。

さらに小規模保育園では「今日はこんなことがありました」「初めて手でぱちぱちできました」など、子どもが保育園でどう過ごしているかの情報も共有しやすいメリットがあります。

先生との関係はもちろん、お友達や保護者同士でも交流しやすい

従来の保育園は、どうしても「働く保護者同士」ということもあり人間関係が希薄になりがちです。先生とやり取りするときも、「急いでお迎えに行って子どもを引き取って慌ただしくさようならをする」というママも珍しくありません。

小規模保育園は従来の保育園と比べると、小さなコミュニティになります。子ども同士の関係はもちろん、子どもと保育士、親と保育士、保育士同士などすべての人間関係は築きやすいといえるでしょう。先生同士の連携が取れているというのも、保護者にとっては安心できるポイントです。

行事による負担が少なく、保護者も先生もゆとりを持ちやすい

小規模保育園を利用するのは0~2歳児のみ。この時期は運動会や発表会など大きなイベントが少ない傾向にあります。そのため、保育士もイベント準備や練習に追われることなく、毎日の保育に専念できるのも魅力でしょう。

従来の保育園でも、0~2歳児が行事参加することは少ないのですが、全体のイベントとして運動会も発表会も行われるため、保育士は比較的忙しい傾向にあります。この点も、「先生も含めてゆったりと育児したい」という人には大きな魅力となっています。

小規模保育園の利用が向いている人

小規模保育園の利用が向いている人

小規模保育園の特徴や魅力を踏まえて、向いている人を紹介します。保育園のデメリットを考えるより、大切にしたいのは「わが子に合う保育園かどうか」です。

  • アットホームな環境にわが子を通わせたい人
  • 子どもに合わせた保育を希望する人
  • 送迎しやすい保育園を選びたい人

このような保護者は小規模保育園がおすすめです。詳しく見ていきましょう。

アットホームな環境にわが子を通わせたい人

小規模保育園の特徴である「アットホームな環境」。何より定員が少なくスペースもコンパクトなので、家庭環境に近いゆったりした雰囲気で保育が進みます。

このようなアットホームな環境の保育園を選びたい人は、小規模保育園がおすすめです。また、大きな園だと保育士の入れ替わりが起こることが多いのですが、小規模保育園なら限られた保育士と密な関係が築けます。

子どもに合わせた保育を希望する人

小規模保育園は0~2歳児しか通園しないため、保育士はこの年齢の保育に特化できます。3~5歳児の保育スキルと乳児期である0~2歳児に必要な保育スキルは異なるため、「わが子をきちんと理解してくれる先生」に担当してもらえるのもメリットの一つです。

このため、少人数で子どもの発達に合わせた保育をしてもらいたい保護者にも、小規模保育園は向いているでしょう。集団生活とはいえ、先生の目も行き届きやすくなります。子どものやりたい気持ち、興味にも答えやすいのが小規模保育園です。

送迎に時間をかけたくない人

小規模保育園は省スペースでの運営が可能。多くの小規模保育園は駅の近くやオフィス街など、利便性の高いところで運営されています。

保護者が懸念するのは、送迎のしやすさですよね。保育園の通いやすさは仕事と育児をうまく両立できるかどうかに大きく影響するため、より通いやすい保育園を選びたい人にも小規模保育園はおすすめです。

小規模保育園ならぽとふ保育園

小規模保育園とは、少人数で家庭的な保育、利便性の高い土地に建てられた園など、特徴のある認可保育施設のひとつです。0~2歳児という保育園に入りにくい年齢の子を預けられるため、保育園を探している人はぜひ参考にしてみてください。

ぽとふ保育園は小規模保育園だからこそ取り組める充実した保育プログラムを取り入れています。一人ひとりに寄り添った保育とこだわりの給食、木を使った施設など魅力もたくさんあります。神奈川県で保育園をお探しの人は、ぜひチェックしてみましょう。

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