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小規模保育園ってどんな施設?認可・認可外保育園との違いや保育料などを徹底解説!

「産休・育休を経て、そろそろ仕事に復帰したい!」
「自営業で育休制度がないため、早く仕事ができる環境を整えたい・・・」

このように思う保護者は非常に多いことでしょう。そんな時、保護者が必ずといっていいほどぶつかる壁が「保育園探し」です。

どのような要素を重要視して保育園を選ぶべきなのか、悩まれる保護者はたくさんいらっしゃいます。保育園を選ぶ際の代表的な条件として、「立地・家からの近さ」、「駅からの近さ」、「園の保育方針」、「保育職員の様子・雰囲気」などを挙げる方が特に多い印象です。
ですがそれ以外にも、保育園選びの重要なポイントがあるのをご存知ですか?それは「園の運用形態」です。

国から認可を受けている「認可保育園」と、認可を受けていない「認可外保育園」がある、ということは比較的多くの方に知られていますが、現在の保育施設の運用形態は「認可」、「認可外」に留まらず非常に多様なものになってきています

今回はその中でも特に「小規模保育園」に焦点をあて、その特徴や「認可」、「認可外」との違いなどをご紹介いたします。

小規模保育園と認可保育園、認可外保育園の違い

まずは、小規模保育園、認可保育園、認可外保育園の概要やそれぞれのメリットなどをご紹介していきます。
なお、先述の通り現在の保育事業は非常に多岐に渡っています。上記3つ以外の保育事業に関しても、かんたんにですがご紹介いたします。

小規模保育園とは

小規模保育園の定義は、主に以下の通りです。

  1. お預かりするお子様の年齢は「0〜2歳」まで
    待機児童の多い「0〜2歳」のお子様の受け皿となる役割を持ちます。
  2. お預かりするお子様の人数は原則「6〜19名」まで
    お子様の人数が少なく、保育士がお子様と密に向き合うことができます。

小規模保育園は、主に都市部にて運営されていることの多い保育園です。2015年、都市部における待機児童問題を解消するべくスタートした「子ども・子育て支援新制度」の施行によって誕生しました。

比較的新しい運営形態であるが故に「一般的な保育園と比べて保育環境が悪いのでは?」と不安に思われる保護者もいらっしゃるかもしれません。しかしご安心ください。
下記のように一般的な保育園と同等、またはそれ以上の手厚い保育環境が整っています

  1. お子さんの人数に対する保育士の配置基準は「保育所の配置基準+1名」※
  2. 園児一人あたりに必要な保育室の面積は一般的な保育所と同等
    (0〜1歳児1名あたり3.3平米、2歳児1名あたり1.98平米※)
  3. 給食は自園調理または連携施設からの搬入
    調理設備や調理員の配置

※小規模保育事業A型・B型に該当する場合

このように、一般的な保育所と変わらない保育環境で、保育士による手厚い保育を受けられるという点が小規模保育園の強みといえるでしょう。
また、小規模保育園を卒園したお子様は、後述の「認可保育園」に入園しやすくなるというメリットもあります。

認可保育園とは

認可保育園の定義は、主に以下の通りです。

  • 国から認可を受けていること
  • 園の人員配置や設備基準が厳しく設定されていること
  • 自治体が運営元であること

認可保育園の最大のメリットは、国に定められた厳しい設置基準をクリアし、一定の保育環境が担保されているという点でしょう。
また、受け入れられるお子さんの年齢も0歳(産休明け)〜小学校就学前と幅広いです。それ故に、認可保育園への入園を希望する保護者様は非常に多いです。
一方で、入園希望者が多いということは、希望する園に入園できない家庭も増えるということにもなります。

では、入園できる・できないの判断はどのように為されているのでしょうか。
先にも記載したように、認可保育園の運営元は「自治体」です。認可保育園の入園審査は、保護者様が居住している市町村ごとに定められた「保育の必要性の事由」、「区分(保育必要量)」、「優先利用」という3つの要素によって判断されます。
つまりは、「該当の保護者がどの程度保育を必要としているのか」を各市町村独自の方法で判断しているのです。

細かな判断材料は自治体によって異なりますが、主に以下の要素が関わることが多いです。

  • 保護者の就労の有無・求職活動・就学状況
  • 保護者の健康状態
  • 保護者の家庭事情(介護、看護、被災など)
  • 保護者ごとの特別な事由(ひとり親、生活保護世帯、育休明け、小規模保育園の利用など) など

一定の保育の質が保たれ、安心感のある認可保育園ですが、入園に関わる手続きは煩雑で負担に感じる方も多いでしょう。

認可外保育園とは

認可外保育園とは、その名の通り国の認可を得ていない保育園のことです。しかしながら、設置にあたっては都道府県に対して届出をしなければならないほか、国で定められた設置基準がしっかりとあるため、「認可外=保育の質が悪い」とは限らないのです。

認可外保育園の特徴は、認可保育園と比べて特色のある園が多いという点です。
例えば、昼間のみならず夜間もお子さんを預けることのできる園、保育の役割だけでなく教育の役割にも力を入れた園など、さまざまなご家庭のニーズに合わせた園が存在しています。

その他の幼児教育・保育サービス

先述の通り、現在では子育て世代をサポートするべく国によってさまざまな幼児教育・保育制度が実施されています

例えば、3〜5歳のお子さんを預かり、主にお子さんの教育面に焦点を当てている「幼稚園」は皆さんご存知のことでしょう。現在ではさらに、保育園の機能と幼稚園の機能が一体となった「認定こども園」という施設も存在します。

また、企業が子育て世代の従業員のためにオフィス内などに設置する「企業内保育所」も増えています。
保護者が働くオフィスと近い場所にあることが多いため、お子さんに何かあった時にすぐに駆けつけることができたり、ちょっとした時間にお子さんの様子を見に行けたりと、特有のメリットがあります。

一方、現在ではコロナの影響により在宅ワークをされる保護者も多いことでしょう。
「家にはいるけれども、仕事をしながら子どもを見守ることは難しい・・・」と感じるのであれば、ベビーシッターサービスの利用も効果的といえます。
保育会社などがベビーシッターを自宅へ派遣するケースが多いですが、自治体によってはそれらのサービスを格安で受けられる制度が整っているところもあります。

さらには、お子さんが風邪などになってしまった時に緊急で預けられる「病児保育」や、保護者のお出かけなどちょっとした時間だけお子さんを預けられる「一時託児施設」、保育者の自宅などのアットホームな環境にお子さんを預けられる「家庭的保育」など、実にさまざまな保育サービスが存在しているのです。

小規模保育園の保育料

保育料は子育て世代のご家庭にとって非常に気になるポイントですよね。
小規模保育園の保育料の算出基準は、実は認可保育園と同じなのです。具体的には、以下の3点がポイントとなります。

  • ご家庭の世帯年収(住民税の課税区分)
  • 保護者が居住中の自治体
  • その他、園ごとの必要用品代や給食費

基本的にはそれぞれのご家庭の世帯年収(住民税の課税区分)が保育料算出の大きな要素となりますが、実はその算出方法は各自治体によってさまざまです。
例えば神奈川県大和市の場合、以下の図のように非常に細かい保育料設定がなされています。(令和4年9月〜令和5年3月)

(引用元:子育て王国大和市は「絵本のまち やまと」の子育て応援サイト

ご自身が住む自治体がどのような算出方法で保育料を決定しているか、必ず確認するようにしましょう。

また、上記の基本的な保育料に加えて、保育園で使用する必要備品や給食などの費用が発生します。この料金設定は園ごとにばらつきがありますので、それぞれ確認するようにしましょう。

幼児教育・保育の無償化制度について

2019年10月より、幼児教育・保育の無償化が施行されました。対象となるのは、以下のような場合です。

  • 保育園(認可・認可外)、幼稚園、認定こども園、障害児通園施設などを利用する3〜5歳の全てのお子さま
  • 住民税非課税世帯の0〜2歳のお子さま

ただし、「無償化」といえどもその限度額はそれぞれのケースによって異なります。詳しくは下の表を参照してください。

(引用元:幼児教育の無償化に関する住民・事業者向け説明資料2|文部科学省

小規模保育園は、上図における一番上「幼稚園、保育所、認定こども園、障害児通園施設」の項目に該当します。
ただし、小規模保育園でお預かりできるお子さまは0〜2歳に限られていますので、「住民税非課税世帯」のお子さまについて、月4.2万円まで無償でご利用いただけることとなります。

まとめ

少し前の時代まで、お子さんを預ける施設といえば幼稚園か保育園か、というような風潮でしたが、現在では各ご家庭のニーズに合わせたさまざまな保育サービスがあることが分かります。
また、2019年10月から始まった「幼児教育・保育の無償化」によって、さらに子育て世代へのサポートは手厚くなりました。

その中でも小規模保育園は、以下のような保護者におすすめの施設と言えるでしょう。

  • 少人数クラスにより、子どもに手厚い保育を受けさせたい
  • 年少時から子どもを保育園に預けて、自身の仕事復帰等に繋げたい
  • 小規模保育園の卒園後、認可保育園に子どもを預けたい

私たちぽとふ保育園は、神奈川県内13の施設にて、小規模保育園ならではの良さを活かした充実の保育サービスを提供しています。
「目的のある保育」、「対話のある保育」、「喜びのある保育」を理念とし、お子さんと保護者のどちらも安心してご利用いただける施設を運営しておりますので、気になることがあれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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